吉田松陰(よしだしょういん)(ささ)え、民政(みんせい)()くした松陰の兄

杉 民治

すぎ みんじ

松陰神社 蔵

幕末(ばくまつ)萩藩士(はぎはんし)明治(めいじ)時代の教育者

1828(文政(ぶんせい)11)年〜1910(明治43)年

 1828(文政11)年、萩郊外(こうがい)の松本村で萩藩士・杉百合之助(すぎゆりのすけ)の長男として生まれました。通称(つうしょう)梅太郎(うめたろう)。弟である後の吉田松陰と(とも)に父にしたがって農作業などをしながら読み書きを学びました。藩校明倫館(めいりんかん)で学んだ後、郡奉行所(こおりぶぎょうしょ)(つと)めます。尊王攘夷(そんのうじょうい)運動に()き進む松陰を物心両面から支え、松陰の刑死(けいし)後は松陰の門下生らを支え続けました。

 梅太郎自身(すぐ)れた功績をあげ、慶応(けいおう)年間には当島(とうじま)浜崎宰判(はまさきさいばん)(現 萩市)の代官(だいかん)となります。特に民政(みんせい)に優れていたことから1869(明治2)年には藩主から民治の名を(あた)えられます。1871(明治4)年、山口県権典事(ごんのてんじ)(つと)め、さらに山代(やましろ)(現 岩国市)の区長として水路造成(すいろぞうせい)などを行って民政に力を尽くした後、辞職(じしょく)。その後、松下村塾を一時再興(さいこう)したほか、松陰の御霊(みたま)(まつる)(ほこら)建立(こんりゅう)し、それが後の松陰神社の創設(そうせつ)となります。

 晩年(ばんねん)、萩に設立された私立修善(しゅうぜん)女学校の校長として女子教育に力を注ぎ、1910(明治43)年に(まん)82(さい)()くなりました。

杉 民治クイズ

問題1

杉民治(すぎみんじ)は、山代(やましろ)(げん) 岩国市)の区長として、力を()くしたことは何ですか。
A
水路造成(すいろぞうせい)
B
道路造成(どうろぞうせい)
完了するには、1質問があります。
戻る
網掛け部分は完了した項目です。
1
戻る

参考資料

関連施設

    • 松陰神社

「山口県の先人たち」に掲載されている個々の文章、写真などは著作権の対象となっています。ご利用にあたっては、著作権法の範囲内でご使用ください。