日本の電気界の父

藤岡 市助

ふじおか いちすけ

岩国学校教育資料館 蔵

明治(めいじ)大正時代(たいしょうじだい)の電気学者

1857(安政(あんせい)4)年—1918(大正7)年

 1857(安政4)年、岩国で生まれました。岩国の藩校(はんこう)養老館(ようろうかん)や、明治維新(いしん)後には岩国英国語学所(えいこくごがくしょ)で学んだ後、上京。工部省工学寮(こうぶしょうこうがくりょう)(現 東京大学工学部)電信科(でんしんか)に入学し、エアトン教授(きょうじゅ)のもとでアーク(とう)の日本での初点燈(はつてんとう)成功(せいこう)します。卒業(そつぎょう)後、同校教授に。養老館時代からの親友・三吉正一(みよししょういち)と日本初のアーク燈用発電機製造(はつでんきせいぞう)などを手掛(てが)けます。

 

 やがて実業界に(てん)じ、東京電灯株式会社(でんとうかぶしきかいしゃ)(現 東京電力)の技師長(ぎしちょう)となり、電車を設計(せっけい)して第3回内国勧業博覧会(ないこくかんぎょうはくらんかい)で日本初の運転を行ったほか、浅草凌雲閣(あさくさりょううんかく)に日本初の電動式エレベーターを設置(せっち)します。

 その後、三吉と白熱舎(はくねつしゃ)(現 東芝(とうしば))を創設(そうせつ)したほか、中国地方初の電気鉄道、岩国電気軌道(きどう)株式会社を設立するなど郷土(きょうど)発展(はってん)にも貢献(こうけん)し、1918(大正7)年、(まん)60(さい)()くなりました。

藤岡市助クイズ

問題1

電気学者藤岡市助が、浅草凌雲閣に設置した日本で初めての機械は何ですか?
A
電動式エレベーター
B
アーク燈用発電機
完了するには、1質問があります。
戻る
網掛け部分は完了した項目です。
1
戻る

参考資料

  • きらり山口人物伝 Vol.2(夢チャレンジ出版事業刊行委員会 制作)山口県ひとづくり財団

関連施設

「山口県の先人たち」に掲載されている個々の文章、写真などは著作権の対象となっています。ご利用にあたっては、著作権法の範囲内でご使用ください。